木工でまず一番に必要な道具って何でしょうか。

のこぎり?かんな?…

それも必要ですが、そもそもそれらの道具を使うための場所「作業台」が必要ですね。僕も工房ができたらまずは作業台を作らなければいけません。


作業台を考える

作業台って、地味ですが意外と重要な道具だと思います。そこで、どんな作業台がいいのか?を考えてみました。

安く作ろうと思えば、単に合板に脚をつけただけでも作業台として使えます。

しかし、木工経験者の方ならわかると思いますが、刃物で傷つけられるのはもちろん、組み立て時のクランプ・振動、ボンドや塗料の付着などなど…作業台の労働環境(?)は過酷です。合板ではそんな状況には耐え切れず、すぐボロボロと劣化してきます(実際、学校で使っていた作業台がそうでした 笑)。

またせっかく作るなら、ただのテーブルではなく、木の加工に最適化された構造がいいでしょう。

そのような理由から、無垢の木を使った西洋式のワークベンチ(=作業台)がよさそうだという結論になりました。


ところで「西洋式のワークベンチ」と書きましたが、作業台にも和洋の違いがあります。

上が西洋・下が日本の一般的な作業台の例(木材加工実技教科書より)

日本の伝統的な作業台は「あて台」と呼ばれています。
板前さんが使う脚付きのまな板が大きくなったような形で(こんな説明でいいのかw)、その板状の台を床に置いて使います。

作業位置がとても低くなるので、基本的に座り作業です。

日本らしいとてもシンプルな作業台ですが、最近は家具製作で使う人は減っていると思います。僕自身、あて台を使った作業はやったことが無いです。

西洋の作業台は、英語だとWorkBench(ワークベンチ)と呼ばれることが多いです。様式ごとに細かいスタイルの差はありますが、共通するのは、テーブル状の台で立ち作業ということ。

また多くの場合、材料を挟み込んで固定する万力がテーブル自体に組み込まれているのも面白い特徴。日本のあて台よりも機能が豊富で、使用者の好みにカスタマイズされた物・バリエーションが多い印象です。


どちらがいいというより、慣れや好みの問題で、どちらも熟練の職人が使えば良い加工ができます。僕の場合、立ち作業・テーブル作業の木工を習ったので、西洋式ワークベンチのほうが馴染みやすいというわけです。


さて、設計にあたって資料を集めているのですが、その一つが、トップ画像に出した超マニアックな本。一冊まるまるワークベンチネタですw

全ページカラー、写真・図が盛りだくさん。素晴らしい!

タイトルはズバリ「The WorkBench

このあいだ紹介した方法でAmazonから購入しました。

本格的な西洋式ワークベンチは日本ではあまり見られないので、使用方法や様々な工夫が紹介されているこの本がとても参考になります。見てるだけで一日が終わるほど楽しい(軽い変態w)。

また、国内でのワークベンチの先駆者だと思われる、工房悠さんのブログ、特設ページも大変参考にさせていただいてます。


ここ数日そんな資料を読んでいたので、だいぶイメージが膨らんできました。

しかし、自作でカスタマイズの自由度が高い(やろうと思えばなんでもできる)ため、収納つけて…とか、こんな万力があったら便利そう…と、次々浮かぶアイデア・妄想をまとめるだけでも大変ですw

さてさて、どんなワークベンチができるのか?たのしみ、たのしみ♪