最近、TED(テド、テッド)の動画を観はじめました。

TEDとは「世界中から集った様々な分野の人が、自分のアイデアをプレゼンする」という発表会です。各プレゼンの動画はCCライセンスで配布され、誰でも無料で視聴することができます。

これだけだと??な方も多いと思うので、おすすめ動画とともに紹介します。


もともと、TEDのプレゼン内容はTwitterで流れてくる翻訳記事で読んだりしていましたが、動画は英語しかないと思って観ていませんでした(ボランティアで翻訳している方のおかげで、全然そんなことはなかった)。

実際観てみると非常に面白く、堅すぎない「思考の娯楽」として楽しめるので、さっそく気に入っています。

価値あるアイデアを広める

一部では「プレゼンのお手本」「優れた英語教材」として人気のTEDですが、それ以上に価値があるのは、そのアイデアです。

TEDの精神は「ideas worth spreading(価値あるアイデアを広める)」です。つまり発表者の資格はまず優れたアイデアを持った人ということ。その次がそれを伝える力(≒プレゼン能力)です。

“お勉強”は退屈だとお思いの方もいるでしょうが、よいプレゼンというのは、飽きさせないもの。TEDのプレゼンは退屈どころか刺激的なほどです。しかも、発表は長くて20分程度なので、テレビをだらだら観るより、良い時間を過ごせることうけあいです。

※NHKのスーパープレゼンテーション(TEDのプレゼンを紹介する番組)は例外ですが(笑

マルコ・テンペスト「嘘と真実とiPodのマジック」

まずは、とにかく楽しいものから。プレゼンといっても会社の製品発表会ではないので、ある意味何でもありです。 5分間のマジックショーをどうぞ。

スーザン・ケイン 「内向的な人が秘めている力」

これは最初に翻訳記事で読んだプレゼンで、TEDというのが気になったきっかけです。社会的な思い込みによって“内向的な人の本来の力”を抑えこんでいないか?という問いかけです。

ケン・ロビンソン「学校教育は創造性を殺してしまっている」

現在の学校教育の問題点をユーモアを交えて鋭くついています。個人的に共感するところが多い内容でした。

デビッド・ポーグ 「シンプルなものは売れる」

いきなりインパクト大の替え歌から始まります(笑)
某マイクロなんちゃら社の製品など、うんざりする使いにくさを例に挙げた、シンプルにすることの重要性についての話。デザインとかものづくりに関わる人はとくにためになると思います。

ウルスス・ウェールリ「アートの整頓」

スイス人らしいアートの楽しみ方とでもいいましょうか。観てのお楽しみ。

チップ・キッド 「笑い事ではないけど笑える本のデザインの話」

変なメガネのブックデザイナーが語る本の話。“紙の本”が読みたくなります。

ベンジャミン・ザンダーの「音楽と情熱」

僕自身ほんの一部の動画しか観られていませんが、その中でとくに最高だと感じたのがこちら。指揮者としてクラシックの話をしているのですが、それだけに収まらない、心に響くお話です。

ニック・マークスが語る「地球幸福度指数」

TEDの根底に流れるのはこの考えではないかと感じた、まとめ的プレゼン。幸福度指数という言葉は以前から知っていましたが、より理解が深まりました。


いかがでしたか?
プレゼンといっても、実に様々な発表が観られることがわかったと思います。

また、全てに共通するのは「ユーモア」があること。社会問題とか真面目な話題になればなるほど不足しがちなのがユーモアとか楽しさです。苦痛なことはみんな嫌いです。TEDのプレゼンはその点ノリがよく、そういう意味で記事のタイトルにも「娯楽」という言葉をいれました。

ボランティアの方々の素晴らしい活動もあり、日本語訳されている 動画だけでも数百本という単位であるようです。TEDのサイトだけでなく、iTunesのPodcastからダウンロードすればiPodなどに取り込んでいつでも観ることができます。みなさんもぜひ自分で探してみてください(そして、おすすめの動画が見つかったら教えて下さい)

正しいお金の使い方

ところで、このようにTEDの動画は無料で視聴できますが、実は会場で直にこのプレゼンを観るにはなんと$7,500(日本円で約60万円)もの年会費を払って会員にならなければいけません。

「なんだ金持ちの道楽か…」と思うかもしれませんが、僕はそうではないと思います。TEDのプレゼンを直に観るべきなのはどんな人達かということです。

TEDでは様々な社会問題・環境問題が取り上げられます。その問題に実際に動き、手を差し伸べる事ができるのは、知らない他人の為に力を使えるだけの余裕がある人(≒お金のある人)です。

お金を持った人が然るべきところに投資すれば、より早く良い形で実現することはたくさんあります。ある意味それがお金を持っている人の役割で、正しいお金の使い方ではないでしょうか?(お金がない人が役に立たないのではなく、別の役割があるということです)。

運営にはたくさんのお金が必要だと思うので、それだけの理由で会費を決めているわけではないと思いますが、結果として、最もプレゼンを観る必要のある人達が集まるのはいいことだと思います。

ではでは。