「エクステンションテーブル 構造」と検索して、このサイトに来てくれる方が意外といるようなので、そんなみなさんの心をがっしりつかむ記事を書いてみました。

それにしても、自分のでは分かっている事でも、言葉で説明するのってむずかしい…
そんな感じの微妙な解説になってしまいましたが、参考にしてみてください。


はじめに

これから解説するエクステンションテーブルは、僕が卒業作品でつくった「ドローリーフ」という方式です。ドローリーフについて詳しくはリンク先で解説しています。

作る前からそういうテーブルがあるというのは知っていたのですが、実際に見たこともなく、どんな構造なのかは知りませんでした。

まず手元の資料を探したのですが、作り方のようなものは見つからず、結局Google先生のお世話になることに…

Google画像検索「ドローリーフテーブル」

実際は「ドローリーフテーブル」というキーワードに辿りつくまでが長かった…で、この画像の中からいろいろヒントを見つけて、なんとか図面に起こしたというわけです。

そんな苦労もあったので、調べてる方の参考になるかな〜という気持ちで解説します。

まずは、動きを見る!

調べていて、疑問だったのが「動作」。
これは実物を見るのが一番(というか実物が見られるのであればすべて解決)ですが、なかなか日本では見られないっぽいので、動画を用意しました。

これを見るだけでも勘の良い人なら、作れるかもしれません。

なんか、マイクの音だけだと寂しいのでBGM付き(笑)

基本的な仕組み

動画で、だいたいどんな原理かは理解できましたか?
言葉だとうまく説明できる自信がないので、理解したという前提で進めます(^^ゞ

部品をチェック

まず写真で重要な部品を確認。

ちなみに、この部品名は(自分に)分かりやすくに書いてあるので、あまり正確な名前じゃないです。天板⇒甲板とか。

そして、点線部分でカットしたときの断面図がこちら。
写真の方は、メイン天板を外した状態。
あとの部品名は統一してあるので、だいたいどの部分かわかると思います。

各部品の役割

メイン天板

その名のとーり。幕板から分離しているのがミソ。

サブ天板

普段はメイン天板の下の隙間にしまっておいて、引き出すと出てくる天板。

受け桟

重要な部品。サブ天板をスライドさせるための桟。
スライドしたときに、サブ天板が上下するのはこいつのおかげ。

幕板

これは家具をやってる人なら知ってる単語(のはず)。ふつうは天板を固定するために使うことが多いですが、ドローリーフ式の場合はメイン・サブ天板のどちらも分離して独立しているので、脚をたてるための枠と、受け桟のガイドの機能がメインです。

振れ止め

これは場合によっては、いらないかもしれないですが、幕板の枠の補強と、その名のとおり受け残がスライドするときにぶれないようにガイドする部品。

ストッパー&受け桟の押さえ

なんて呼べばいいのか…
ストッパーは、サブ天板をしまった時に、カタッとぶつかって決まった位置で止まるようにする機能。
受け桟の押さえは、サブ天板がそのままだと乗っかっているだけになってしまうので、受け桟をひっかけて上から力がかかってもバターンとならないようにする機能。

あとメイン天板を幕板からちょっと浮かせておくためのスペーサーにもなってます。

うわぁ、言葉だとわかりずらいw

設計するときの3つのポイント

1.天板の厚みを基準にする

天板の厚みを基準にして寸法を出さなければいけない部品がいくつかあります。

上の画像は、受け桟だけ抜き出したものです。
受け桟はスライドしたときに、サブ天板を天板一枚分上下させるために画像のように削ります(この図は簡略化してあります。実際は設計に合わせて細かい調整が必要)。

また、ストッパー&受け桟の押さえは、メイン天板と幕板の間にサブ天板が入る隙間を開けるため、天板の厚みと同じ厚さで作ります(しかし、これも設計に合わせて細かい調整が必要)。

あと幕板の、受け桟ガイドの部分。
凹←こうやって欠き取るのですが、この深さは”受け桟の高さ -天板の厚み”になります。

2.メイン天板は固定しない

動画を見てもらえれば分かりますが、天板は固定してありません。
ただ上に乗せただけでは不安定すぎるので、ダボを利用して横方向の動きは止めています。要は、縦方向にパタパタ動かせればよいので、他のやり方でもOK。
ボルトを使ってがっちり固定する方法もありますが、めんどくない?てことで不採用。

3.細かな気配りとアイデアを+

以下、必須ではないですがやった方がいい事と、デザインのアイデアです。

  • サブ天板を引くときに、指が引っかかるように掘り込みをつける
  • サブ天板の収まりが綺麗になるようにダミーの天板をつける(画像がないと意味不明)
  • 天板同士が擦れるので、裏にフェルトを貼る(これをやると、さっきの天板の厚みの基準にズレができるので注意)
  • 天板は、収まりが良ければ形は自由(Google画像検索でアンティークのすごいのが出てきます)
  • 片側のみ伸びる場合でも可能
  • 重さのバランスを考慮すれば、小さいテーブル、ローテーブルでも可能
  • 今回は天板の長さを伸ばす形だけど幅方向でも使えるっぽい

参考図面

僕が作ったテーブルの図面です。

自分用に書いたので、不親切な図面ですが、参考にはなるかと思います。

画像クリックで、大きな画像が見れます。
でも、手書き図面+大きすぎてスキャンできずカメラで無理やり、なので見づらいです…

おわりに

以上、本当に基本的な仕組みだけを長々と解説しました。
実際に作るとなると、本当はもっと考えなきゃいけないこともあるのですが、かなり省いています。

ただ、あとはアイデア次第というところでもあるので、悩んで答えを探してみるのがいいのかもしれません(決して説明が面倒だからではない)。

説明が分かりづらいところや、ここはどうなってるの?っていう疑問は、コメントしていただければ、わかる範囲でお答えします!